ダイヤモンドダスト


そして、それは俺じゃないんだね




「そっか…」



「うん」



自分の中で何か穴が開いたように寂しさが体中を走った




「その人ね遠くに行くの」




だから?



声に出来ない言葉は喉の奥で詰まって
そのまま消えてしまった



「私もついて行く…追いかける」





行かないで



側にいて




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