ダイヤモンドダスト


「本を拾ってくれてありがとう」


女の子は俺の言葉とは
全然違うことを言い出した
それに、また怒ってるっぽいし



「あー、どうも」

女の子は立ち上がると、
スカートをはたき俺を睨んだ

「だけど、アナタ失礼よ」

「は?」

「アナタ高校生でしょ?」

「そうだけど?」

「こないだもそうだったけど
年上に対して、小さい子を
あやす様な喋り方は失礼よ」


俺には一つの疑問が浮上した


”年上に対して”


「年上って…?」

「少し外見が子供っぽいからって
そんな風に喋るなんて…最低ね」

「は?」

「これでも、大学生なんだから」

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