ダイヤモンドダスト


そう言われて彼女が制服でない子を再認識した

でも私服でもそういう高校はあるし…
それに、身長も小さいから俺はてっきり…


「気をつけてよね!」


それだけ言うと、彼女は走って去って行った



「あれで大学生かよ…反則だな」


足元を見ると一冊の本が落ちている


「大学の教科書?」


拾って裏を見ると、
小学生のような字で名前が書かれていた


【高山 花子】


「はなこ?」

何故かその名前に笑みが浮かんだ



また会ったらこの教科書を返そう


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