ダイヤモンドダスト
「ばいばーい」
今日も同じところで三船と別れ商店街に入った
「あ!」
偶然にも彼女が今日も歩いている
あの眼鏡が人ごみの中で俺を呼んだようにも思えた
足を止めて彼女を見ていると、また本を読んでいる
そうとう面白い本なんだな…
ずっと見ていると、また彼女に危険が迫っていて
俺は走って彼女の元へとむかった
「危ない」
腕を引っ張るとやっと状況に気づいたのか本から目をそらし俺を見上げた
「商店街は人多いし、自転車だってそのへんに放置しまくりなんだから…本読むならもっと喫茶店とかで読めよ」
彼女は俺が止めていなかったら、放置自転車の中に体当たりする所だった
「あ、ありがとう」
そう言いながらペコっと礼をしたときだった