ダイヤモンドダスト

足をグラつかせそのまま自転車の中へと倒れこんでしまった


ガシャン…ガガガガガシャン!!



辺りには何人もの人が歩いていた
そしてその何人もの人が自転車が倒れていくのを驚いた顔で見ていた


「いった…い」

彼女はまだ状況がわからず痛いところを押さえながら目の前の状況に目を向けた


「もしかして…これ…」

「こうなる前に止めたのに…
そんなに自転車の山に入りたかったの?」

「そんなんじゃ…」

「ハハ…ハハハ!!」

呆れて…
呆れすぎて何故か笑いがこぼれてきた


「笑い事じゃないでしょ!」

「クク、ごめんごめん」


俺が謝ると、彼女は少し怒りながらズレた眼鏡をクっと押し、立ち上がった

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