ダイヤモンドダスト
俺はまだ少し笑いながら倒れた自転車を一個一個起こし始めた
彼女はそんな俺に
「いいよ!そこまでしてもらわなくても…
自分でできるから!
アナタは帰りなさいよ!」
と言ってきた
「いいじゃんか俺が何したって
俺の勝手だろ?」
そういいながら、自転車を何個も立て直し続けた
「イヤよ!ダメ!
子ども扱いしないで!」
その言葉に俺は手を止め、彼女の方に顔を向けた
「別に子供扱いじゃねーって
一緒にいたいだけ」
「意味わかんない!」
彼女は走って俺のところまで来て
隣の自転車を立て直した
「イっ!」