ダイヤモンドダスト


小さなテーブルにはチーズケーキを2つと紅茶が置かれている


「ここのチーズケーキ美味いんだぜ!」


でも彼女は手を進めようとはしない


なんで?
チーズケーキ嫌いなのか?


「チーズケーキ無理?だったら、他のケーキもあるけど…」

「嫌いじゃない!…どっちかと言うと、好き」

「そっか!じゃー、食べよう!」


俺は久しぶりのチーズケーキにワクワクしながら口へ一口運んだ


「うーーーめ!」


ここのチーズケーキは美味い!
けど、だからすぐに売り切れてしまう


「なんで…助けてくれたの?」

「え?」

「別に放っておけばよかったのに」

下を向いたまま、
彼女は顔を上げてくれない

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