ダイヤモンドダスト
木曜日
いつもの商店街で会ったハナと俺は
ハナの好きな喫茶店に入ることにした
「ここにはよく来るの?」
「うん!静かだし…落ち着くでしょ?」
店内はレトロな感じで、BGMには
よくわからない外国の歌が流れている
俺はあんまりこういう静かな所には来ないから、すぐにキョロキョロと周りを見回してしまう
「フフ…聡史はあんまり来なさそうだね」
「…まー、喫茶店は来ないかな…
ファーストフード系のお店ばっか!」
「高校生ってやっぱりそういう所に行くんだね」
ハナはやけに感心している
「ハナは来なかったの?」
「うん。うるさい所嫌いだし…
一緒に行く友達もいなかったからね!
喫茶店はひとりでも来れるでしょ?」
「あ~…そうだったね」
悪いことを聞いてしまった気がして
顔を下に向けることしかできなかった