ダイヤモンドダスト


「別に、その時の私にはソレが普通だったよ?」



顔を下げる俺にハナは優しく言ってくれた



「たまに…みんなのことを憧れたりもしたけど
でも、ファーストフードを友達と食べにいけないから悲しいとか、思ったことないよ!
私は、私自身を認めてくれる友達とじゃないと、一緒に行動したくなかった
だからちょうどよかったの!
みんなが私を避けていくのは、多少辛かったけどね
でも、全然!平気だった」


顔を上げると、ハナはニこっと笑っている


「俺は?」


「え?」


「俺とならいける?
ファーストフード店」


ハナは驚いた顔をしたけど、すぐに考え始めた



『自分自身を認めてくれる友達じゃないと
一緒に行動したくなかった』



俺はハナの友達だ
ハナは俺を認めてくれているんだろうか

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