ダイヤモンドダスト


「うん!行ける!」


「本当?!」
ハナの答えに、俺は飛び上がりそうになった


「本当だよ!
聡史は大事な大事な友達だしね!
それに、私のこと変な顔で見てこないし…
聡史と居ると、楽しいし!」



俺といると・・・楽しい?


その言葉は何よりも負けない
誉め言葉だ



俺がひとり喜んでいると
店員さんがコーヒーとホットミルクを持ったきた


「ホットミルクって、美味しい?
牛乳温めただけだろ?」

俺が聞くと、ハナは飲んでいたコップをテーブルに置いた


「美味しいよ!
ただの牛乳じゃないもん!
きっと何処かから取り寄せた厳選牛乳!!」

「へぇ~?」

「でも、この牛乳は月に1回しか飲めないの」

「なんで?」

「牛乳は、カルシウムとか…
成長する要素がいっぱい入ってるから!」

「あぁ~そうだね」

俺も一口コーヒーを飲むと
不思議そうな顔をしたハナが俺のコップを奪い取った

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