ダイヤモンドダスト
何するんだろうと見ていると
覚悟を決めるかのようにグビっと
コーヒーを飲んでしまった
「あ~!何してんの?」
慌てて俺が手を伸ばすと
白いコップから
苦い顔をしたハナが出てきた
「うー…苦い!
こんなの何処が美味しいの?」
目は泣き目
こういう所は、子供だなって思ってしまう
「苦い所が美味しいの!
ハナはホットミルクだろ?
これは、俺の!」
ハナからコップを奪い中身を確認した
「うぇ?!」
ハナを見ると、まだ苦味が残ってるのか難しい顔をしている
それもそのはず…
さっきまでいっぱい入っていたコーヒーは、もうあと少しだけになっているのだ
「そんなスピードで飲んで、
よく焼けどしなかったな」
「うん!熱いの得意だから!」
「そんな得意あんのかよ…」
寒しくなったコップを見つめていると
ハナは横に通った店員さんに声をかけた