ダイヤモンドダスト


「は?」

「今飲んだでしょ?
間接キッス!」


ひとり喜ぶような顔をして
俺の元からミルクの入ったコップを奪った


「ハナだって、さっき俺のコーヒー飲んだじゃん!」

「そうだね、間接キッスだね~
嬉しい?」


なんだか、ハナはすごい上から言ってる気がする


「別に!嬉しくなんてないよ…」

「え~?少しは喜んでよ~!」

さっきまで笑ってた笑顔が急に消えた

「え…や、だって!
キスは恋人同士がするもんだし…」

「キスじゃない!間接キッス!
友達とあーいうのするでしょ?」

「え~?するけど…」

「イヤだった?」

「え?」

「聡史は、私とするのイヤだった?
友達なのに…イヤだった?」


ハナは泣きそうな声をしてる


「聡史は、自分から友達になってって言ってるくせに
友達として認めてくれてないんじゃんか!
私は、一緒にファーストフード行ってもいいって思えるくらい認めてるのに…
ヒドイよ」


< 67 / 204 >

この作品をシェア

pagetop