ダイヤモンドダスト
どっちに行ったのかと、
キョロキョロ見渡すと
遠くに小さな背中が見えた
俺はその背中が見える方に全力で走った
「待って!ハナ…」
そう言っても、ハナは待ってはくれない
「誤解だって!ごめん!」
ハナの手を掴むと、ハナの足も止まった
俺はハナを正面に向かせた
頬を大きく膨らませ
俺を見ようともしない
相当怒ってるんだな
「ごめん…イヤじゃなかったよ」
「今更遅い!」
「でも、本当にイヤじゃなかったよ!」
「嘘!」