ダイヤモンドダスト

苦笑いをしていると
三船が言ってきた


「入口で話すなって!
置く行けよ」


「あー、そうだな
ハナこっち…あ!」

「ん?何?」

「お客様、こちらへどうぞ!」


マニュアル通りの言葉を言うと
ハナはプハっと笑い出した


「はーい」


ふざけあいながら
窓側の席へと案内した


「金券買ってきた?」

「キンケン?」


”金券”という言葉を
なにか呪文を聞いているような顔をするハナ


「もしかして、文化祭も初めて?」

「うん!そうだよ!
文化祭の日は、いつも休んでたから」

< 77 / 204 >

この作品をシェア

pagetop