ダイヤモンドダスト
苦笑いをしていると
三船が言ってきた
「入口で話すなって!
置く行けよ」
「あー、そうだな
ハナこっち…あ!」
「ん?何?」
「お客様、こちらへどうぞ!」
マニュアル通りの言葉を言うと
ハナはプハっと笑い出した
「はーい」
ふざけあいながら
窓側の席へと案内した
「金券買ってきた?」
「キンケン?」
”金券”という言葉を
なにか呪文を聞いているような顔をするハナ
「もしかして、文化祭も初めて?」
「うん!そうだよ!
文化祭の日は、いつも休んでたから」