ダイヤモンドダスト


「…そう…なんだ」


ハナちゃんは何か思い出したような顔をしている

私はそのまま話を続けた


「だから、後輩達が何か困っていたら
すぐに助けてしまうの
でも、すぐに去ってしまって…
助けた人の顔も覚えてないの」


「助けてすぐ去るって、
スーパーマンみたいだね!」


私は思わず笑ってしまった


「フフ、本当だね
それでね、そんな聡史を
後輩から見ればカッコイイって見えるらしくて
いつの間にか、よくモテる聡史になってた」

「へぇ~…」

「最近、後輩が告白をするのは
卒業が近いから
3学期に入って2週間で卒業式なの
だから後輩は今のうちに告白してるんだと思う」


「そっか~」

「そうだ!」

私はもうひとつ聞きたいことを思い出した

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