ダイヤモンドダスト


「あ~!全然!
年下に見えた?
よく見られるんだ~
でも気にしないで!
そういうの慣れてるから!」


「でも…」

慣れている

そういわれても、
初対面の、しかも自分より年上に
私は年下に話すように喋っていた

それは、かなり失礼なことだ


「あ!だったら!」

なにかひらめいたように人差し指を立てた


「これからも敬語じゃなくていいから
私のこと、友達にしてくれない?」

「え?」

「私、こーんな童顔だから
友達いなくてさ…
唯一の友達が聡史なの!
けど、やっぱり女の友達が欲しいんだよね…」

「友達?」

「うん!なってくれたる?」


やっぱり何度みても、
この笑顔は20歳には見えてこない

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