出逢えてよかった

初めての友達



まさか、理事長さんが琉維のお母さんだなんて…。

とゆうより、教室に戻った私はクラスの女子から視線を浴びていた。

きっと、琉維のことなんだろうね…。

はぁ、と溜め息をついて、自分の席に座った。
気が付けば、お昼の時間だったらしい。お腹がグゥーと悲鳴をあげた。

「あの―…」

お弁当を出そうと鞄をあさってると、真上から声がして、顔をあげた。

ん…?誰だっけ?

「私、小倉なな。よかったら、一緒にお弁当食べてもいいかな…?」

小倉ななさん。
この学園に来て、初めて声をかけてくれた女の子。

「もちろん!私、岡本ももか。」
「知ってるよ。琉維さまに選ばれたから、有名なんだもん」

あー、琉維ねぇ…。
「あのさ、よかったら、ななと友達になってくれないかな?」
「え?そんなの、いいに決まってんじゃん!」
「本当?ありがと!嬉しいなっ!あ、ななでいいからね」
「私も、ももかでいいよ!」

なな、声をかけてくれてありがとね。
友達ができて、よかった…。
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