明日になったら




「………です。では、これで中央委員会を終わります。起立、気をつけ、礼!」


はあああ……
やっと終わった…



……帰ろ


1人寂しく帰って家でゆっくりしよっと♪



なのに……なんで隣にこの人がいるの?



あたしは、確かに帰ろうとしていた


そしたら…――


「あ、あの……絢っ音…さん……!」


榎本くんがまた来た

「今度はなあに?」

「じ、実は…ですね……お話したいことが…ありまして」



帰り道、ご一緒しても良いですか?


って言われて断れなかった


「絢音さん♪これ!」


と、いちごオレを差し出してくる彼


「勝手に着いてきたお礼」

らしい


「……ありがと」



ちゃっかり車道側を歩く彼は昼休みに見た榎本くんとはちょっと違くて、


さっき止められたときもそうだけど、意外に力があって…彼はちゃんと男の子だった





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