明日になったら
「いた…」
小さい彼女なのにすぐに見つけてしまう俺は既に重症かもしれない
やけに込んでいる購買で小さな体は潰されていく
「絢音さん…!」
やっと人込みから出てきた彼女に声をかけた
どうしても、話がしたかった
聞こえなかったか…?
気づいてないのか、彼女は走って行ってしまった
絶対気づいてんだろ…
肩が少しびくってなって
一瞬動き止まったもんな
「無視かよ……」
なんで避けるんだ?
話もしたくないくらい嫌いになったってことか?
「絢音……」
最近の俺は少し素が出てきてしまっている
いままでは完璧だったのに…なんでだろな?
きっと、絢音に出会ったから……