明日になったら



『隼人…?隼人…っ!』

………絢音…?


「っい、おいっ!」

「んあ?あー颯太」


なんだ、颯太だったのか
てゆーか俺いつの間にか爆睡してたし…


そんなことはお構いなしに

「話付き合え」

なんて言う颯太
んなこと言われても…
今の俺は夢のことで精一杯だった


屋上で横になる俺を“隼人”と呼んで一生懸命に起こす絢音は泣いていた
だけど、夢だったんだな


「わり、俺次の授業サボるわ…先生なんとかごまかしといて」


何故だか屋上に行きたくなった俺は颯太に頼んで屋上に向かった


「話はっ?!……仕方ねえなあ…じゃあ今度ミルクケーキ奢れよ」

俺が教室を出るときに颯太が叫んだ

「わかってますよ」


“学校での俺”が返事をした




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