明日になったら



なんなんだ、まぢ……


避けてくる絢音
近づいてくるあいつら

なんか関係あんのか?


俺の頭は絢音のことでいっぱいだった

屋上に着き、いつも通り鍵を開ける


ギギギ

いつ聞いても気味悪い音を出して開く扉
俺にはそうでもないけど絢音には重いんだろう


やっぱ納得いかねえよ
絢音…何考えてんだ?

午後の授業開始のチャイムが鳴る
それと供に屋上の扉がゆっくりとあの不気味な音を出して開いた


入り口からは見えないところで横になってた俺のことなど、この人は知らないんだろう

『誰…?』


聞こうと思ったら泣き声が聞こえた

ここで泣くなよ…
俺だって泣きたいんだ


だけど、俺は気づいてしまった
入ってきたのは



絢音だ…





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