明日になったら



聞き取れないような声で何かを言う彼女

「…っき、なのに…っ」
「信じ、ってた…っだよ?」

好き?信じてた?

なんのことだ……?

絢音…好きな人いたのか
きっとその人に裏切られたんだ
なのに俺……


「責任…っ、とってよ…ばっか…あっ」

責任…
俺がとってあげられるものなら良かったのにな


俺じゃだめなんだろ?

ごめんな、絢音……


沈む心をごまかそうと寝返りをする

ガタっ


近くのバケツに足が当たった




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