明日になったら




ジリリリリリリ

………

「んあっ?!」

朝だ…気づいたときには時計が8時を回っている


「やっべ」


今日に限って母親は仕事父親は出張……

「最悪だ」


でも、まだ間に合うかもしれない
そう思って学校に急ぐ



「はあ、はあはあ」


キーンコーンカーンコーン……

「間に合った…」

「おせーよ、隼人」


颯太の馬鹿でかい声のせいで全員の視線を浴びる俺……

学校での俺はいつも真面目で大人しいから、みんな物珍しそうにこっちを見る


ただひたすら黙り込む俺は静かに席に着いた




< 70 / 72 >

この作品をシェア

pagetop