ふたりの夢。
どうやら後ろ向いてるから泣いてることに気づいてないみたい。


「寂しくなんか…ない…わけ…ないもん…」


どんどん声が小さくなっていくのが自分でもわかった。


「だよなー。雪って昔から素直じゃないからな。いつも大事なときに思ってることの反対言ってさ。天の邪鬼かよ。」


どーせ、私は天の邪鬼ですよー。


…ほんっと悠馬の言うとおりだ。


「もっと素直になったらどうだ?」


「なれたらなってるっての。本当はあんな事言うつもりなんかなかったよ。でもこれでよかったかも。」


「何で?」


「最後まで一緒に笑って過ごしちゃったらさ絶対悔いい残っちゃう。だったら今仲わるくなっちゃえば後で悲しまずに済むもん。」
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