ふたりの夢。
「泣いてる女の子は一人にしてやれって母ちゃんに教わんなかったか。」


「教わってねぇ。」


まだ多分目赤いんだからな…


これも全てお前のせいだからな…


「ほら、あそこにも泣いてる女の子いるぞ。」


あえて言ってみた。


まぁ普通は知らない女の子が泣いてようが無視るだろう。


「お前じゃなきゃ追いかけねぇよ。」


…その言葉は期待しても良いって事?


「なんで。」


これ聞いたら言う。


私からちゃんと『好き』って言う。
< 81 / 237 >

この作品をシェア

pagetop