ワガママ王子と真面目メイド
赤いカーペット。全ての物が然るべき所に配置されていて派手過ぎず、地味過ぎずでどこかのお城みたいだ…って思った。
「ふがっ!?」
いきなり急停止して颯人…さん?の背中にぶつかってしまった。怒る…かな?
「すみません!!」
あたしはすぐに謝った。この人から来る文句を承知で。
でも何も反応がない。
あれ…?怒ってない?
恐る恐る顔を見ると軽くジロッと見られ、目線で「後ろにいろ」と言われた。
「はーい…」
あたしはおとなしく後ろに下がるとしばらくして話し声がした。
「おぉ…やっと来たのか」
この声は理事長!!
「到着が遅れてしまいました。すみません」
「いや…またこうして孫に会えたんだ。良し、としよう」
「ありがとうございます」
「ところで…見つけたのか?お前だけの女性を」
「はい。世界1周したので見つけました。今、僕の後ろにいる女性です」
さすがはお金持ち…世界1周なんて出来るんだー…ってえっ!?
「あたし!?」
「そう、君」
颯人…さん?はあたしを見て微笑む。なんだろ…さっきまでこわかったのに…このふわふわした気持ち。心臓がどきどきして…
「彼女…綾瀬彩夏こそ僕だけの女性です」
「綾瀬君といったら…うちの生徒会長じゃないか
「ふがっ!?」
いきなり急停止して颯人…さん?の背中にぶつかってしまった。怒る…かな?
「すみません!!」
あたしはすぐに謝った。この人から来る文句を承知で。
でも何も反応がない。
あれ…?怒ってない?
恐る恐る顔を見ると軽くジロッと見られ、目線で「後ろにいろ」と言われた。
「はーい…」
あたしはおとなしく後ろに下がるとしばらくして話し声がした。
「おぉ…やっと来たのか」
この声は理事長!!
「到着が遅れてしまいました。すみません」
「いや…またこうして孫に会えたんだ。良し、としよう」
「ありがとうございます」
「ところで…見つけたのか?お前だけの女性を」
「はい。世界1周したので見つけました。今、僕の後ろにいる女性です」
さすがはお金持ち…世界1周なんて出来るんだー…ってえっ!?
「あたし!?」
「そう、君」
颯人…さん?はあたしを見て微笑む。なんだろ…さっきまでこわかったのに…このふわふわした気持ち。心臓がどきどきして…
「彼女…綾瀬彩夏こそ僕だけの女性です」
「綾瀬君といったら…うちの生徒会長じゃないか