銀河の星屑
「作って置いて正解だったよ」

中條はカギをポケットにしまった。

作って置いて正解だったって、一体どう言う意味なんだ?

まさか、
「勝手に作ったんですか?」

僕は聞いた。

「当然。

もちろん、黎の許可なしでね」

中條が笑って僕の質問に答えた。

最低だ。

「何でそんな勝手なことをするんですか!?

勝手にカギを作って、勝手に家の中に入ってもいいって思ってるんですか!?」

僕が怒鳴っても、目の前の彼は笑みを浮かべているだけだった。
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