銀河の星屑
もしこれが中條の作った妄想話だったら、どんなにいいのだろう。

姉がそんなことを言ったのが信じられない。

僕が憎いだなんて、信じられない。

「たいした成績をとってないくせに、いつも弟はかわいがられてる。

両親はいつも弟に目を向けてる、だから憎くて仕方がないんだってさ。

弟なんかさっさといなくなればいいのにって」

信じたくなかった。

ウソだと、言いたかった。

けど…事実だと思ったら、何も言い返すことができない。

姉が言ったんだと思ったらと、何も言えない。
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