銀河の星屑
あれは、秋のことだった。

「佐々木、顔色が悪くないか?」

黎の様子が少しおかしかったので、中條は声をかけた。

元々肌が白い彼女だが、今日は何故だか違って見えたのだ。

肌が青白いうえに、痩せたような気がしたからだ。

ダイエットでもしているのだろうか?

「実は…」

呟くようにそう言った後、黎はためらった。

「どうした?」

個の先を言うのが怖いとでも言うように、彼女はためらっている。

「何かあるんだったら、言った方がいいよ?

話したら、少しは楽になると思う」

中條は言った。
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