銀河の星屑
それから2週間が経った。

「それで、眠れるようになったのか?」

「はい、ぐっすりと」

中條の問いに黎は笑った。

彼女の笑顔が特別に見える。

「いい薬をもらったなって思いました」

「そうか…けど使い過ぎはよくないからな、その辺は気をつけろよ?」

そう言った中條に、
「はーい、わかりましたー」

黎が明るく返事をした。

心の底から笑っている顔を見せている黎に、中條は考えた。

もし…彼女の不眠症が治ってしまったら、自分はどうなるのだろうか?
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