銀河の星屑
顔を隠すように黎はタオルに顔を埋めた。

「頭がいいからって言う理由でいじめられて…。

無視されて、悪口を言われて、教科書や体操服を隠されて…」

グズグズと涙を流しながら、震える声で黎は話した。

「そのせいで高校は人間関係がうまく行かなくて、いつも1人ぼっち…。

体育祭や文化祭、修学旅行のイベントも、1人ぼっち…」

「…続けて」

もうこれ以上、聞きたくなかった。

何故なら、話している黎の方がつらいと思うからだ。

黎がこれ以上話したくないと言って拒否することを願った。
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