銀河の星屑
(――許せない…!)

込みあげてきた怒りに、中條は気が狂いそうになった。

心の底から憎くて仕方がなかった。

黎を傷つけた同級生が、黎を汚した同級生が、この手で殺してやりたいほどに憎かった。

理不尽な理由で黎をいじめたくせに、謝罪はない。

それどころか、友達と言う顔で黎に接してきたのだ。

今すぐに見つけ出して、そいつらを殺してやりたいと思った。

同じことをすれば、彼らは反省するのだろうか?

黎にしたことをヤツらにもすれば、謝罪をしてくれるだろうか?

(…それはないな)

中條は心の中で呟いた。

忘れてるくらいだから、それはないだろう。
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