銀河の星屑

コンコン

ドアをたたくと、
「はい」

中から返事が返ってきた。

大丈夫よ、水萌。

相手が相手だけど、立ち向かわなきゃいけない。

ちゃんと向きあわなきゃいけない。

ここで逃げたらダメだ。

「失礼します」

わたしは深呼吸すると、ドアを開けた。

「黎」

中條がよくきたねと言うように、笑顔でわたしを迎えた。

「今日は、大事な話があります」

わたしの言葉に、中條は表情を変えた。

負けちゃダメ、今すぐに言うんだ。