銀河の星屑
「――わたしと別れてくれませんか?」

そう言ったわたしに、中條の顔が固まった。

「…何を言ってるんだ?」

中條は訳がわからないと言うように首を傾げた。

「もう、あなたとの関係を終わりにしたいんです。

中條先生には別居中とは言えど、ちゃんと奥さんがいます。

奥さんと話しあった方がいいと思うんです。

わたしも、授業とゼミ以外で中條先生と関わりません」

「何を言ってるんだ?」

「それから、弟にも関わらないで」

「何を言ってるんだって聞いてるんだ!?」

怒鳴りながら机をたたいた中條に、わたしの躰が震えた。
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