銀河の星屑
わたしを見つめる鋭い目は、今まで見たことがない。

こんな怖い目をしてわたしを見つめた人なんて初めてだ。

「君は自分をいじめた同級生を憎いと言っただろ?

躰が弱いくせに愛情を受けている弟を、君は憎いと言った。

大嫌いだと言った。

死ねばいいのにと言った」

黎ちゃんが中條の言ったことを全てしゃべったのかと思ったら、わたしは傷ついた。

本当に黎ちゃんのそばに寄り添っていたのは中條だってことが改めて思い知らされた。

「君をいじめた同級生を、君のそばにいる弟を、僕は許せなかった…!」

中條は怒りで震えていた。
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