銀河の星屑
本当は、僕の役目なのに。

姉を守るのも…そして、立ち向かう役も。

全部僕の役目なのに、水萌は自分からそうした。

向きあわなきゃいけないのかも知れない。

僕たちは、勇気を出して向きあわなきゃいけない。

姉の秘密に、そして中條に。

全て向きあって、戦わないといけないのかも知れない。

「――水萌、一緒に戦おう…」

そう言った僕に、水萌が顔をあげた。

僕は抱きしめていた躰を離すと、水萌と見つめあった。

「姉さんを守るために、中條から姉さんを離すために…だから、一緒に戦おう」
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