銀河の星屑
そのとたん、視界がぼんやりとし始めた。

な、何…?

「思ったよりも効果が早い」

中條がそんなことを呟いて、冷笑を浮かべた。

効果が早いって、何の話をしているの?

それに対して思うことは、ただ1つだけである。

「――コーヒーに…何かを入れたんです、か…?」

わたしは聞いた。

彼は冷笑を浮かべているだけで、何も答えない。

やっぱり、何かを入れたらしい。

だから、視界がぼんやりしているんだ…。

ついでに言うなら頭もフラフラして、まぶたが重くて仕方がない…。

いや…蓮ちゃん、助けて…。

椅子から腰をあげようとした…けれども、簡単に動くことができなかった。
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