銀河の星屑
「僕は彼女を守りたいだけなんだよ…!

他の人間にとられたくないんだよ…!

彼女をいじめた同級生も、彼女の弟も、彼女の両親も、みんなみんな憎くて仕方がないんだよ…!

彼女の人格や人生を壊したのも同然だから…!

めちゃくちゃにしたのも同然だから…!

彼女を守って、何が悪い…?

僕のしていることは、そんなにもおかしいと言うのか…?

なあ、橋爪…」

真っ赤に染まった背中が、目に痛い。

「ふん、死んだか…」

真っ赤に染まった自分の手を見つめながら、中條は呟いた。
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