銀河の星屑
それから慰めた後で、彼女たちから話を聞いた。

「行き先は、あたしもわからないの。

佐々木さんが体調を崩して、中條先生が病院へ連れてったかも知れないし」

…病院?

たぶん、違うことはわかった。

水萌を抱えた中條は、どこかへ行った。

それが一体どこなのか…。

彼女たちと別れた後、僕は真っ直ぐと自宅へ帰った。

スマートフォンで時間の確認をすると、18時を回っていた。

「――水萌…」

お前は、どこにいるんだ?

中條にさらわれて、何をしてる?

中條に何かされたか?
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