銀河の星屑
そう思って腰をあげようとしたら、
「――ッ…!?」

それはかなわなかった。

同時に、ガチャッと言う金属音が耳に入ってきた。

えっ、何なの?

自分の右手に視線を向けると、
「――なっ…!?」

わたしは絶句した。

手首に、手錠がかけられていたのだ。

ガチャッ!

ガチャッ!

「――この…ッ!」

抵抗しても、金属音が響くだけで手錠は外れない。

「――何で…?」

この状況に座りこんで呟いた瞬間、ドアが開いた。
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