銀河の星屑
「――ここは、どこなんですか?」

わたしは聞いた。

「ここ?

僕の家の地下室、物置代わりにしてるんだ」

冷笑は相変わらずのまま、中條がわたしの質問に答えた。

「わたしをどうするって言うつもりなんですか?

こんな場所に閉じ込めておいて、何をするって言うんですか?」

わたしの質問に、
「何をするって、黎が逃げるからここに閉じ込めたまでの話だよ。

僕がこれだけつくしても、君は逃げようとする…だからだ」

中條は答えた。

つくしても?

あんたにつくされた覚えなんかない!
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