銀河の星屑
「沙織の養育費とか慰謝料とか、それについて話しあうためにきたの。

こんな夜遅くに、しかもあなただって忙しいって言うのに。

悪いとは思ってるけど、今日中に何とか話をつけたいの」

前田さん、よく言った。

それに対して、中條は黙っている。

彼女を自宅に入れようか、入れまいか――僕としては、前者の方を希望した。

中條の返事をどれくらい待ったのだろうか?

たいして長くなかったような気もする。

「――わかった、すぐ開ける」
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