銀河の星屑
やったと、僕と前田さんはお互いの顔を見あわせた。

ガチャッとドアが開いたその瞬間、僕はドアに手をかけると一気に開いた。

「――なっ…!?」

「奥さんを利用してすみません」

突然のことに、中條は驚いた顔をした。

へえ、こんな顔をするんだ。

一応ではあるけれど、彼も人間だったんだな。

僕は中條を押し退けると、家の中に入った。

水萌、待ってろ!

今すぐに助けてやる!

靴を脱ぐのは後回しにして、家の中を探し回った。
< 201 / 233 >

この作品をシェア

pagetop