銀河の星屑
「水萌!?

水萌、どこにいる!?」

リビングを見回すが、そこに水萌の姿はなかった。

中條が後からやってきて、前田さんも彼の後を追うようにやってきた。

「まさか、君も一緒だったとはな」

中條は冷笑を浮かべた。

前言撤回――やはり、彼は人間じゃなかった。

「彼女はどこにいるんだ!?」

僕は強い口調で言い返すと、中條と対峙した。

「さあ、知らないな」

やれやれと言うように、中條は息を吐いた。
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