銀河の星屑
ゴンッ!

その音と同時に、中條が倒れた。

「前田さん!」

フライパン片手に、前田さんははあはあと荒い呼吸をしている。

「気絶してるだけだから大丈夫よ。

早く、あなたは彼女を!

私が中條を取り押さえて、警察に電話するから!」

叫ぶように前田さんは僕に指示を出した。

「は、はい!」

「地下室は玄関近くの中條の書斎、本棚の隣に地下へ通じるドアがあるから」

「わかりました」

僕はキッチンを飛び出すと、玄関に向かった。
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