銀河の星屑
「蓮ちゃん!」

中から水萌の返事が返ってきた。

よかった、無事だ。

「待ってろ、今すぐに助ける!」

僕は全神経を集中させた。

「せやっ!」

バターンッ!

この音は、家中に大きく響いたかも知れない。

ドアが壊れようがどうであろうが、そんなことは関係ない。

空手を習っておいて助かったぜ。

少し腕は鈍っているけど。

「蓮ちゃん!」

「水萌!」

右手を手錠で繋がれている水萌に僕は駆け寄った。
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