銀河の星屑
「今すぐ黎から離れろ!

さもないと、お前を殺す!」

叫んで言った中條に、
「お断りだ!」

僕も叫んで答えを返した。

「彼女を傷つけるんだったら、俺から先に殺せばいい。

俺が憎くて仕方がないって言うならば、さっさと殺せばいい!」

僕は水萌の前に立ちふさがった。

「だけどな、俺は何としてでも彼女を連れて家に帰る。

彼女が帰る場所はここじゃない。

俺たちの家だ!

あんたに彼女を渡すつもりはない!」

「生意気ばかり言いやがって…!

このクソガキが…!」

中條の顔が醜く歪んだ。
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