銀河の星屑
ナイフ片手に、中條が僕に向かって突進してきた。

「蓮ちゃん!」

水萌が叫んだ瞬間、僕は覚悟をした。

逃げずに目を閉じたその瞬間、
「――うあっ、ぐっ…!」

何故か聞こえた声に、僕は閉じていた目を開けた。

そこで見たものは、警察官たちが中條を取り押さえている光景だった。

何が起こったのだろうか?

「大丈夫か!?」

スーツ姿の男が僕たちに駆け寄ってきた。

「えっ…ああ、はい」

とりあえず、僕は首を縦に振ってうなずいた。

「それよりも、前田さん…」

僕がそう言ったら、
「彼女なら無事だ」

彼から返事が返ってきた。
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