銀河の星屑
秘密――それは、何と言う甘い響きを秘めているのだろうか。

「わたしは、蓮ちゃんの彼女…でも、今のわたしは蓮ちゃんのお姉さんでもあるの」

「知ってる」

知ってるから、こうして一緒にいるのだから。

「蓮ちゃん、大好きだよ」

水萌が小さな声で言った後、目を閉じた。

「俺は、愛してる」

僕が返事をしたとたんに、水萌は目を開けると、沸騰したと言うように顔を真っ赤にさせた。

「…どうした?」

何故だか慌ててる水萌がわからない。

「もう、天然なんだから!」

「はっ?」

これ以上は答えたくないと言うように、水萌はクッションに顔を埋めたのだった。
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