銀河の星屑
そう思っていたら、僕は水萌に背中を押された。

「ほら、早く出て!」

「えっ?」

何故だかよくわからないけど、僕はキッチンから追い出された。

「もう少しで朝ご飯ができるから、早く!」

真っ赤な顔の水萌に、僕はキッチンから強制的に追い出されたのだった。

朝食を終えて、一緒に片づけを済ませた後、僕は玄関で待っていた。

「水萌、準備できたかー?」

「はいはーい」

パタパタと言う足音と共に、水萌が僕の前に現れた。

「どう?

黎ちゃんっぽい?」

クルリと回転して、水萌は得意気に微笑んだ。

黎ちゃんっぽいって…実際にそうだろうが。
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